能登半島地震で被災した石川県の病院などを支援するため宮城県医師会の災害医療チーム、JMATの第一班として派遣された東北大学病院の医師らが18日、仙台に戻りました。活動にあたった医師は「避難所では手洗いも不十分な環境」と被災地の窮状を語りました。

被災地支援から東北大学病院に戻ったのは医師や看護師ら7人で、拍手で出迎えられました。

7人は、災害医療チーム、JMAT宮城として1月13日に出発し、17日まで石川県輪島市で活動しました。被災した市立輪島病院での発熱外来の診療支援や市内の避難所に簡易トイレを設置したということです。

東北大学病院総合地域医療教育支援部 石井正医師:
「ほぼすべての避難所で水が出ない状況で、手洗いとか不十分な環境で非常に衛生的に問題がある。上水と下水のインフラ回復が一番早くしてほしいと思った。(被災地の人たちは)不満とか怒りがなくて淡々と日々、生活、仕事をしていて非に常我慢強く耐えていた」