能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市。きょう、中学生およそ250人が学習機会を確保するため親元を離れ、およそ120キロ離れた施設に集団避難しました。
最長で2か月程度、親元を離れることになる中学生の「集団避難」。出発の朝を迎えました。
集合場所に集まった生徒たちは、友達との再会を喜んだり、家族との別れを惜しんだりしていました。
保護者
「うがいとかまめにしてね。かぜひくからね」
「仲良く頑張ってこいや」
生徒
「行ってくるね、パパ、ママ」
保護者
「おう、行ってこいや」
輪島市内の中学校は再開のめどが立っておらず、全体の6割にあたるおよそ250人が石川県南部の白山市に向かいます。集団避難を決めた中学1年生の加川桜馬さんと母親の千春さん。
中学1年生 加川桜馬さん
「2か月、友だちと仲良く暮らせたらと思っています」
母親 千春さん
「本人もたぶん口に出さないけど、不安でいっぱいやと思ってるんですけどね。頑張って、楽しんで」
こう話す加川さん親子ですが、すんなり集団避難を決められたわけではありません。住んでいた家は地震で天井が落ちたり、台所にモノが散乱するなどほとんど手つかずの状態です。
中学1年生 加川桜馬さん
「こっちの方が生活はつらいけど、家族がいるので安心する」
母親 千春さん
「行きたいよ、一緒に。地震を忘れろと言っても忘れないだろうけど、忘れて生活してほしい」
それぞれに葛藤を抱える中、生徒たちが乗ったバスは午前9時ごろ、およそ120キロ離れた白山市に向けて出発しました。
母親 千春さん
「子どもも頑張ると思うので頑張ります」
一方、輪島市に残ることを決めた親子もいます。
下口十吾さん
「(集団避難に)同意しないことにした。ここにいる決断しています」
洋服店を営む下口十吾さん。中学3年生の凱叶さんは自宅の雨漏りなどで勉強ができない状態ですが、家族を支えるため、輪島に残ることを決めました。
下口凱叶さん
「それ(勉強)どころじゃない。家のこともある。勉強よりも家族とか家のことを優先する」
集団避難をする生徒たちを乗せたバスは午後2時ごろ、白山市の施設に到着しました。授業の開始時期は調整中で、輪島市は地元に残った生徒にもそれぞれの状況に応じた対応を検討しています。
集団避難する、しないにかかわらず、子どもたちの生活と教育をどう守っていくか、模索が続きます。
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