母親が献金していた「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」は“破産を知った上でさらに献金を要求することはない”としていますが、7月12日に全国霊感商法対策・弁護士連絡会が会見を開き、「近年も献金トラブルはある」と訴えました。

 (全国霊感商法対策・弁護士連絡会 渡辺博弁護士 7月12日の会見より)
 「これ(『聖本』と書かれた本)を(旧)統一教会はいくらで信者に買わせるかというと3000万円。信者1人に4冊も5冊も売りつける」

 元信者はこの会見で次のように話しました。

 (元信者 7月12日の会見より)
 「犯人のしたことに関しては何一つ擁護することもないです。ただ人生を(旧)統一教会によって破綻させられた身としては(協会を恨んだことは)理解できてしまう。それだけ(旧)統一教会は人生を破壊します」

 事件現場周辺では7月13日午前5時ごろから、奈良県警が捜査員約50人で現場検証を実施。山上容疑者の手製の銃から発射された弾丸の捜索にあたったということです。捜査関係者によりますと、銃撃現場から90mほど離れた立体駐車場の壁面には、弾痕とみられる穴が3か所確認されたということです。流れ弾なのでしょうか。手製の銃の威力がうかがえます。

 また容疑者の事件前の行動も徐々に明らかになってきました。山上容疑者は事件前日の7月7日、安倍元総理の遊説先である「岡山にも行っていた」と供述していることがすでにわかっていますが、捜査関係者によりますと「岡山に持って行った銃とは別の銃を犯行には使った」という趣旨の供述をしていることが新たにわかりました。また、JR新大阪駅などの防犯カメラには山上容疑者とよく似た人物が映っていたということです。山上容疑者は犯行時、ショルダーバッグに銃を入れていましたが、それとよく似たバッグも映像に映っているということで、警察は山上容疑者が岡山を訪れた際も銃を隠し持っていたとみて調べています。