1日の地震発生直後、富山県氷見市では倒壊した建物の中に住民が取り残された現場がありました。消防が「奇跡だった」と振り返る救出劇。富山県内で"死者を出さなかった"消防隊員たちの活躍を取材しました。

元日の北陸を襲った地震。氷見市北大町でも震度5強を観測し、2階建ての酒屋が倒壊しました。1階部分は完全に崩れ落ちてしまっています。

地震発生から15分後の午後4時25分。建物の中に60代の男女3人が取り残されているという通報が消防に入りました。

高岡消防署・特別救助隊 辻拓朗隊長:「倒壊した建物を目の当たりにした時はこの中に本当に人がいて、どこで生存しているのか本当に疑い深いような、信じがたい形だった」

もともとは2階建ての酒屋と住宅が並んでいましたが…

どちらも1階部分が完全につぶれる形で倒壊。

より高度な救助を求められるとして、高岡消防署の特別救助隊に出動の要請がかかりました。

辻隊長に取り付けられたカメラの映像(提供:高岡市消防本部)