水で手を洗えないことが感染スピード早める原因か


 しかしこうした自主的な感染対策を取ったとしても、『水で手を洗えないことがネック』だったと話します。

(保健師 川本喜和さん)「発熱症状が出ている方もいらっしゃる状況でした。特に手洗いができないっていうことで、どうしても拡大のスピードが速いのではないかと懸念されます。(避難所では)集団生活で寝食をともにしていますので、1日目に1人発熱されて、翌朝に2人また発熱されて、と立て続けに起こってきているように、やはり拡大しやすい状況だと思います」

 川本さんらは、発熱者が出ている避難所では、できる範囲で隔離と換気を心がけるようアドバイスしました。

(保健師 川本喜和さん)「例えばゴミ袋を使って、簡易に飛沫が飛ばないよう仕切りを作ってみるとか、もちろんマスク着用、それから寒い地方で換気がどうしても皆さん忘れてしまうことがあるので、1時間に1回は2か所開けていただくというようなこともお伝えしました。」

「今後、胃腸炎が増加してくることも予想されますので、その際にアルコールではなく次亜塩素酸を使った消毒方法っていうのを、資料と消毒液をお渡ししたりなどしました」

避難所を回る中で、特に印象的だったことが。

(保健師 川本喜和さん)「一番強く感じたのは地域の力がすごく強い。住民さん同士の繋がりが非常に強いっていうのを感じました。最初の頃は物資も届かない中で、それぞれの家庭にあるものを持ち寄って、灯油なり食材なり、消毒物品も家にお持ちの方いらっしゃったので、そういうのを持ってきて過ごされている」

 さらに、避難所に”仕切りが無かった”ことも印象深かったといいます。

「(物資が)無いから仕切りができないのではなくて、顔が見える関係に安心感を覚えてらっしゃる方が多くて。そこは非常に印象に残っています」