実家を離れざるをえなかった子どもに初めて連絡

尾家さんの自宅近くに、道中で出会った谷内初子さんの自宅がある。残っている谷内初子さんの夫は大腿骨の骨折が治ったばかりだという。

村瀬キャスター
「来るときに奥さんとすれ違いまして」

谷内初子さんの夫・谷内峻さん
「(妻は)7時半に出て行ったんだけど、行くなと言っても行くって。(子どもたちと)連絡取れないし、どうしても行きたいと言ったんですよ。俺は止めたけど、一人で出て行って、行きたいってどうしようもない。僕は具合悪いもので、自分で歩いて行くと」

村瀬キャスター
「9時くらいだったんですけど、山を越えた先だった」

谷内峻さん
「ありがとう。誰か行かないかなって言ったけど、みんなおらんし」

村瀬キャスター
「ご心配だったんじゃないですか?」

谷内峻さん
「心配です。そこで見送ったけど、雨が降ってきて。どうもありがとうございます」

​地震が起きた1月1日、谷内さんの自宅には長男・次男らが帰省していた。

地震の後、ライフラインが途絶えたため、子どもたちは実家を離れざるを得なかった。それ以降、連絡がとれていないという。取材チームが持参していた衛星電話で子どもたちの番号にかけてみた。

谷内峻さん
「どこにいる今?富山に来ているのか。家は何ともなかった?(こちらには)自衛隊やらいっぱい来ている。安心してくれ。また連絡するよ。ありがとう」

村瀬キャスター
「(子どもと)初めて連絡がとれた?」

谷内峻さん
「そうなんです。初めて」

村瀬キャスター
「よかったですね」