国民が「なるほど」と思えば合格点 でなければ政権交代考える人も「増える可能性」
ーー今回の刷新本部、どこまでやれば合格点と言えるのでしょうか。
石破茂 元幹事長:
それはね、国民の皆様が「うん、自民党よくやったよね」と、「自民党ってここまでやったよね」と思っていただけることだと思うんです。くどいようだけど、政治改革大綱、35年前のその文書には「批判は我が自由民主党に向けられている」と、「自由民主党は自らの犠牲、自らの出血、これを覚悟しない限り実施しない限り国民の信頼は得られないと知るべきである」という、これは本当に伊東先生、後藤田先生の強い思いだったと思いますね。国民が「なるほど」と思っていただけるときが合格点。
ーー逆に言えば、そこまで今回の刷新本部がやれないとしたら何が起きるわけですか。
石破茂 元幹事長:
どうでしょうね、この政治改革大綱を作ったときは中選挙区制だったんですよね。自民党の中にもいろんな意見があって、いや政治改革大綱にこう書いてあるけど俺は違うんだ、みたいなことを言っても許されちゃうような選挙制度だった。でも今度は小選挙区制で次の選挙が行われる、いつであるかは別として。自民党ってやっぱり自分で自分を変える自己改革というのか自浄能力というのか「それ無かったんだね」と。そうすると「頼りないけど野党にでもやらせてみましょうか」みたいな人が、増える可能性は私は結構高いと思っている。