能登半島地震では、SBCの記者も被災地で取材にあたっています。
10日まで取材班の一員として、特に被害の大きかった、能登半島の珠洲市と輪島市を4日間にわたって取材した小口記者が、被災地の現状と課題を報告します。
地震の発生から6日がたった1月7日。
私たちは大きな被害の出た能登半島に入りました。
道を進むごとに目に飛び込んできた地震の爪痕。
崩落した道路から落ちた車や、倒壊した家。
その様子は次第にひどくなっていきます。
最初に訪れたのは津波で大きな被害が出た、珠洲市。

12日の午前9時の時点で98人の死亡が確認されています。
小口記者:
「珠洲市の住宅地にやってきました。こちらの地域は津波の被害はなかったが、多くの建物が倒壊してしまっています」
木造の家屋は至る所で倒壊し、中には原形をとどめていないものも。

石川県内で確認された地震による住宅被害は、これまでに4093棟に上っていますが、いまだに被害の全体像は把握できていません。
私たちはその後、輪島市へと移動しました。
移動中の車内で:
「ビービービー地震です」
「今、緊急地震速報が出ました」
被災地に追い打ちをかけるような、雪も次第に強まりました。
小口記者:
「午後7時半すぎの輪島市街地です。雪がかなり強くなってきました。地震で傾いた信号機にも強く雪が吹き付けています」
輪島市の中心部では雪が積り、安否不明者の捜索や支援活動に影響も。

住民は:
「少しでも雪が積もったら(支援に来るのは)無理と聞いているので」
「交通網が不安」
「これ以上雪が降らなければ」
消防士が捜索活動をしていたのは、地震のあと、大規模火災が発生した観光名所、輪島の朝市です。