救出した菓子を避難所へ「甘いものは疲れが取れます」

きれいな状態で見つかった「太鼓饅頭」を、多間さんは避難所に届けた。

多間さん「甘いものは疲れが取れますから。甘いものは力が出ますから。みんなにはわたらないけど、一家族に2つ3つでも。」

復旧や復興のことを尋ねた私に、多間さんはやんわり「とりあえず今日1日を生きるということで精一杯」と話した。

 断水、停電、通信障害、不十分な物資。珠洲市では、まだ先のことは考えれらない状況の中で、住民は手をとり合い助け合って懸命に”きょう”を生き抜いている。力強いその姿が印象的だった。
(MBS報道情報局 記者 長澤清導)