能登半島地震の被害にあい、一時は公民館を借りて保育を行っていた新潟市江南区の『ことぶき保育園』が9日に園での通常保育を再開しました。
保育園に子どもたちが登園するのは今年初めて。
久しぶりにこどもたちの元気な声が園内に戻ってきました。
「あけましておめでとうございます」
こどもたちがコマ回しに挑戦するなど、新年会も行われましたが…
【記者リポート】
「お友達が集まり、通常保育が始まっています。外は雪景色で雪遊びをしたいところですが、園庭には陥没箇所があって危険だということで、外遊びは出来ない状態です」
園には、地震の影響が…。
【記者リポート】
「園庭には1m以上のひびが入っています」
ことぶき保育園は本来、新年は4日から子どもたちを受け入れる予定でしたが、元日の能登半島地震の影響で液状化現象が発生するなどしたため、園での保育を中止。
4日と5日は、近くの公民館を借り、保護者の協力も得て、通常の半分の園児のみを受け入れていました。
9日からは、補修が必要な箇所を確認した上で、園児たちが過ごす場所を室内に制限して保育を再開。

登園したおよそ60人の園児たちは、保育室に持ち込んだ雪で冬の外遊びを室内でも楽しみました。
「楽しいです」
「外で遊びたい!」
保護者からは、地震やその被害を怖がる子もいたという声が聞かれました。
「こどもにも保育園が今こういう状況なんだよと伝えたら、涙してしまう部分があった」

それでも、通常保育の再開に子どもも保護者も安心したようです。
「早く友達に会いたいってことで、きょうは楽しみにして来てました」
「子どももホッとしたのか、笑顔で入っていってくれたので安心しました」
【ことぶき保育園 岡村智枝園長】
「本当にのびのびと園庭で遊ぶということは難しいんですけれども、今でしかできない遊びを是非、これから職員と相談しながら、安全確認しながら、行っていきたいと思っております」

ことぶき保育園では、園舎内の傷や、園庭の陥没などの補修を、年度内には完了したいとしています。