富山湾では津波が地震発生直後に到達…

津波のデータ解析を行った東北大学の今村文彦教授は富山の津波第1波の到達時間に注目しました。

東北大学 今村文彦教授:「地震による津波、これを解析しましたならば、富山湾では4分5分程度で来襲してるはずなんですね。しかし、実際の検潮記録を見ますと、これ富山市での記録なんですが、地震の揺れとともに水位が下がって、その後押し波が来ています。確実に1波分の津波が、地震による津波の前に来襲しているということがわかります」

今村教授によりますと、地震よる津波は、富山には5分程度で到達するはずですが、実際の津波は地震発生直後。気象庁は午後4時13分に第1波を観測していて、想定より早い第1波の原因は、富山湾独特の地形にあるといいます。

東北大学 今村文彦教授:「富山湾は海底の地形が非常に特徴で、すぐ深くなってますよね。そういうことで、あの斜面の勾配がきつくて、あと海底の谷があります。こういうところでは強い揺れが生じますと、地滑りが起きるんですね、これが海底地滑りなんですが。こういうものが起きますと、本当あっという間に津波が来ます」