2011年の東日本大震災以来の大津波警報が出された今回の地震、富山県内では初めての津波警報が出されました。想定より早い第1波の原因は、富山湾独特の地形にあると専門家は指摘しています。
これは、地震発生後、富山湾につながる富山県射水市の内川(うちかわ)で撮影された映像です。
漁師 東海勝久さん:「こうなったら今船さわったらだめや」

撮影したのは射水市の漁師で水産加工会社を経営する東海勝久さんです。

海に近い会社から姉と近所の子どもと一緒に車で避難している最中に、一気に川の水が引いていく光景を目撃しました。
漁師 東海勝久さん:「その橋の上に登ったくらいで、川また見たら、その矢板が(見えて)80センチか1メートルぐらい下がってるんですよ、水位が。あ、やばい、これ本当に来るって思って」

東海さんは、先輩漁師から『大昔に津波が来た時には川の水が全部なくなった』と聞いていて、目の前の光景に津波がやってくるのを確信したといいます。
東海さんたちは、一刻も早く高い所へ避難しようと観光施設の2階に上がりました。
