能登半島地震の発生から1週間。 8日の午後4時現在も、石川県内ではライフラインの復旧のメドがたっておらず、多くの世帯で、断水や停電が続いています。その中で、石川県は災害ボランティア特設サイトを開設しましたが、災害ボランティアを希望する際にも、被災地に負担をかけないよう注意が必要だということです。解説します。
石川県内で約5万9300戸が断水、約1万7000戸が停電
山内あゆキャスター:
地震から1週間が経ちましたけれども、まだライフラインの復旧のめどが立っていません。

まだ水が通じていない状況が、約5万9300戸に及んでいます(8日午後2時時点、石川県発表)。
そして約1万7000戸で、電気も使えない状況になっています(8日午後4時時点、北陸電力HPより)。この寒さのなか、本当に心配です。
ネットは通じても…LINEなどに不慣れな高齢者は安否確認に難儀
情報共有という部分では、大手3社の通信状況をみていきますと、電波の届いていないところがかなり多くあります。

docomoは通信がなかなか行えない「サービス中断エリア」が、輪島などに多くあります。auは珠洲、それから輪島が「利用できないエリア」で、SoftBankも珠洲に「現在使用できないエリア」が多くあります(各社HPより)。
南波雅俊キャスター:
私たちが取材に入ったときも、だいたい七尾を越えて穴水に入ると、町の中心部でない限りは、ほとんどが圏外になっていました。
あと、能登半島の東の能登町のあたりに白丸という地区があるのですが、ここは中心部でもインターネット、電話が通じない状況でした。
避難所はインターネットはつながるのですが、電話がつながらないので、ご高齢の方などは、お子さんとかに安否の確認ができないので非常に困っているという声がありました。
ホラン千秋キャスター:
電話は使えるけれどもインターネットは使い慣れていないので、ということですか?
南波キャスター:
たとえばLINEなどをやっていない人は、電話が通じないので、そこで安否の確認ができないのが、非常に不安なのではないかという声もありました。