ベニズワイガニの捕獲用かごが“消えた”
新湊漁港では昼セリと、水揚げされたばかりの紅ガニをかに小屋で食べることができる、今がまさにシーズンでした。カニ漁はどうなっているのでしょうか?

海に設置したカニ籠を見に行った漁師に5日、話を聞きました。

カニ漁師:「操業場所を見に行ってきたが何もなかった」「全滅。3か所とも何もない」

津波の影響でカニ籠がまるごとなくなっていたというのです。流されたか、カニごと海底に沈んでしまったのではないかといいます。
カニ漁師:「カニ籠は海底にあるからうまってしまってる可能性もある、籠うまってたら当然のことカニも一緒に埋まってしもうとることがある、だからこそ地震落ち着くまで1か月かかるか2か月かかるか分らんけど うちら商売にならん」「競りはするけども、市場は開設しはるけども、どれだけの魚が並ぶか…わからんね、検討つかんね」

カニ漁師:「稼ぎ時のときに地震になって流された、漁具が流されてしまってすごい痛手」「収入は0になるね、しばらく…」
例年は11月から2月がカニの最盛期で、カニ漁師にとってはその時期の収入が最も重要になります。しかし…今のところ年始からカニの捕獲量は0。
しかもカニ籠はあす・あさってにすぐに設置できるものではありません。
今の時期は波が荒れやすく、気温も低いため、カニ漁師は天候を見ながらカニ籠を設置するとのことです。
カニ籠は大きく4つの業者が経営していて、そのうち2つの業者のカニ籠が消えたといいます。カニ漁師はあすもカニ籠を探しにいくためロープを船に積んでいました。

カニ漁師:「(カニ籠を)2カ所設けていて、2カ所ともなくなった。まず何とかして籠をひっかけなあかんのだけどまだだいぶ時間がかかる」

見つからなければ新たなカニ籠を張りなおすしかありません。
