高志(こし)の紅(あか)ガニで知られる富山県射水市の新湊漁港が地震による大きな被害を受けました。

おととしの新湊漁港

地震がなければ昼競りと、ゆで立てのベニズワイガニを求めて大勢の観光客が来る、まさにシーズン真っただ中ですが…。カニ漁師が漁場を確認したところ、カニを捕獲するために設置した「カニ籠」がまるごと消えていたといいます。

富山県射水市の新湊漁港は土砂にまみれていました。地震による液状化です。

新湊漁業共同組合参事 中野剛さん:「液状化で砂がどんどん上がってきている。朝きたらこのような状況でびっくりしている」

地震の衝撃でアスファルトが割れ、めくれています。

新湊漁業共同組合参事 中野剛さん:「ここは本当はフラット、こっちだけが上がってしまって、こんな段差ができている状況で」

新湊漁港は地震と津波で大きな被害を受けました。中でも漁協関係者を悩ませているのが、水道管の破裂です。

新湊漁業共同組合参事 中野剛さん:「一番大事な水ってことで、製氷施設の氷が作れないってことがあした競りができない原因の大きな要因のひとつですね」

断水で獲ってきた魚を冷やす氷を作ることができず、競りが出来ない状況だといいます。

新湊漁業共同組合参事 中野剛さん:「早く直してみなさんに魚食べてもらえるような形になればいいかなと思っています」

新港漁港といえば、冬の味覚「高志(こし)の紅(あか)ガニ」として知られるベニズワイガニが知られていますが…。