傷の有無や栄養状態などからAIが保護の必要性を判断

子どもを保護するかどうかを判断するAIとはどんなものなのでしょうか。システムを開発している企業の一つが、大手情報通信機器メーカーのNECです。
三重県のシステムと同様に、子どもの傷の有無や栄養状態など、およそ60項目を入力すると過去の虐待事案を学習したAIが、一時保護に至った確率などを表示します。一方で、開発チームがこの数値以上に注目すべきと考えているのが「重点調査項目」です。
(NECソリューションイノベータ・井上俊輔さん)
「不明になっているリスクの中で、危険なケースに多く関係している項目がここに表示されるようになっている。この不明をなるべく早く解消して、リスクの状態を調べたほうがいい」
例えば、「不登校が続く」や「転居の繰り返し存在」など、危険なケースに繋がる情報を早く調べるべきだと示しています。このように、一時保護などの判断を的確に下すために不足している情報を知らせてくれるツールとしても活用できるといいます。