29年前の阪神・淡路大震災の規模M7.3を上回る、マグニチュード7.6という大地震となった、今回の能登半島地震。
連日、余震が続いている能登半島では今、いったい何が起きているのでしょうか。


(名古屋大学 地震火山研究センター・田所敬一准教授)
「泥みたいなものが出ている感じがする。ちょっと茶色っぽくなっている。おそらく液状化が起こったんじゃないか」
海底の地殻変動の専門家・名古屋大学の田所敬一准教授に、マグニチュード7.6の大地震が発生した翌日の2日に、取材しました。

(田所敬一准教授)
「(1日)地震が起こってから2日まで、赤い丸が全部 地震が起こった場所。非常にきれいに一直線に並んでいる。ここが能登半島の北岸になるが、海底に活断層がある」
田所准教授が指摘したのが、能登半島の北側の海底から陸側にかけて切れ込む、「海底活断層」の存在です。

(田所敬一准教授)
「100キロ、それを少し超えるくらいの長さの非常に大きな断層が動いて、マグニチュード7.6という非常に大きな地震になったと考えられる」
そこで気になるのが、東海3県など太平洋沿岸で、今後40年のうちに「90パーセント」もの高い確率で発生すると言われている「南海トラフ巨大地震」と今回の能登半島地震が関連しているのかどうか。

