札幌市東区にある光星中学校。3年生の授業の1コマです。
机の上には「ひとり1台」のタブレット。
今、道内では9割を超える小中学校でタブレットは「ひとり1台」の時代です。


インターネットを使った授業が当たり前になっている今、
教室の生徒たちに目を向けると…何か気づきませんか?

教室を見渡すと…
(HBC 岡本藍記者)
「メガネやコンタクトを使っている人、手をあげてください」

メガネやコンタクトを使用している生徒は増えている
















この教室では生徒27人のうち、半数近い12人がメガネやコンタクトを使用していました。

(男子生徒)
「小4の夏くらいから(メガネを)かけている。一気に悪くなっちゃって、 
 1年で0.2くらい(視力が)落ちた」

文部科学省が、先月公表した全国を対象にした、初めての「近視の実態調査」。

裸眼の視力が、「1.0未満」だったのは
小学1年は、男子・女子ともに21%。しかし、
中学3年になると、男子は58%、女子が65%まで、3倍近く増えていることがわかりました。


(ひきち眼科・引地泰一院長)
「私が小さいころとは全く違う世の中になっている。
 デジタルデバイスがもたらす近視はどうしても増えているんだろう」

引地医師は、デジタル端末の長時間利用が影響しているとみています。

(女子生徒)
「平日だと3時間くらい、休日だと遊んだり勉強も増えるから5時間くらい」
(男子生徒)
「休日はほぼ倍で7時間くらい。やっぱり離れられない」

遊びに勉強に…休日は起きている時間のほとんどをデジタル機器とともにする子どももいる
















(ひきち眼科 引地泰一院長)
「積雪の多い地域では、裸眼視力が悪いお子さんの比率が高いという報告がされていて
 理由付けとしては、どうしても冬場の屋外の活動が少ないので
 近予防を他府県のお子さんよりちょっと真剣に考えなくては」
     
さらに今回の実態調査では、子どもの近視の傾向が進んでいることを裏付ける
新たなデータが注目を集めています。

(ひきち眼科 引地泰一院長)
「近視になると、目の長さ=眼軸長と呼ばれているんですけど、長くなる」