■3姉妹のシングルマザー「長時間同じ生理用品使い続け皮膚が…」娘も交換できず…
実際に体の不調を感じている女性(30歳代)が取材に応じてくれました。
女性は、小中学生の3姉妹を育てるシングルマザー。日々の生活費のやり繰りに追われ、生理用品の購入が二の次になることもあるといいます。そのため、娘は学校に交換用の生理用品を持っていけず、衣服を汚して帰ってきたり、自身も、長時間同じ生理用品を使用し続けて皮膚がかぶれ、通院することになったりしたことも。食べ盛りの娘たちの成長を考えると、「お金は生理用品に使うぐらいなら、食費に回したい」と女性は切実に話します。
■公共施設で生理用品を無償提供している自治体はどれぐらいある?
鹿児島県は22年秋、「各市町村の『生理の貧困』への取り組みのきっかけになれば」と、希望する36市町村に生理用品計1万パックを配布しました。これを機に、多くの自治体が取り組みをスタートさせました。
MBCは、今年度、主な公共施設(学校除く)で生理用品の無償提供を行っているか(生活困窮などの相談に来た人に生理用品を渡すケースは除く)、県内43の全市町村に調査。その結果…
2023年7月時点で、「配布していない」9市町村を除き、およそ8割にあたる34市町村で生理用品の配布をしていることがわかりました。