もし口裏合わせをしたら…
ホラン千秋キャスター:
実際にご本人たちへの任意の事情聴取を行う段階というのは、捜査のプロセスの中でどのようなやり取りが行われているんでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
おそらく今回のような大きな事件になってくると、必ず客観的証拠やメモ、ノート類など。今回は報道ベースですけれども、会計責任者、事務方の方から、詳細なメモ、一覧表等々が特捜部に出されているという情報があるので、そういった客観的証拠に基づいて、事情聴取で供述をとっていく。
そこで食い違いがあるかどうかを見極めていくという段階であると思います。
ホランキャスター:
今回は“裏金”というふうに表現されていますが、それにまつわるメモや資料というのは残っているものなんですか。
特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
通常、捜査が始まる前に破棄されてしまう例は多々ありますけれども、今回はそういった情報が明らかになる前に、かなり密やかに捜査を進めて、事務担当者らに接触をして出されるというケースもあります。
ホランキャスター:
綿密に捜査が積み重ねられてきて、現在に至るということですね。
特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
そのようにみられると思います。
日比麻音子キャスター:
複数人いますけれども、口裏合わせをする可能性というのもありますよね。それには、どのように対応していくのでしょうか。

特捜部元検事 坂根義範 弁護士:
それは十分あり得ますので、そういった場合は口裏合わせした内容と客観的なメモ・ノート類、あるいは一覧表と食い違いが必ず生じます。そこを追及して「おかしいだろう。合理的な説明ではないだろう」と、そこを突破口にして、さらに真実の供述を得ていくという形になると思います。