親の働き方に関わらず保育園などを利用できる「こども誰でも通園制度」の来年からの試験的な実施方法について、月の利用時間の上限を10時間とすることが決まりました。ただ「上限10時間」には疑問の声も上がっています。
保育園で保育士から絵本を読んでもらう3歳の男の子。母親は専業主婦ですが、保育園に週1回通っています。
現在、認可保育園を利用するには親が一定時間以上働いているなど、「保育の必要性」が認められなければいけません。
東京・文京区では、親の就労条件によらず定期的に保育園を利用できる「こども誰でも通園制度」を今年7月から先行して試験的に始めました。
3歳の子どもを預ける母親
「私にとっては一人でスーパーに行けるのが本当にありがたい。まとまった時間でおうちのこととか色々できるというのは本当に助かっています」
この制度は、親の孤立を防いだり、子どもの成長を促したりすることを目的としていて、文京区では30人の募集に対して6倍ほどの応募があり、需要は高いといいます。
加藤鮎子 こども政策担当大臣
「これまで保育所等に通うことのなかった子どもたちについても、保育所等で過ごすことができる機会を保障し、支援していくことは、画期的な転換になるものと考えております」
きょう行われた、こども家庭庁の検討会では、早ければ今年度から全国150ほどの自治体で行う試験的な実施方法をまとめました。
▽対象は生後半年から3歳未満の保育園などに通わない子どもで、▽利用料は1時間あたり300円程度、▽利用時間については月10時間を上限とすることとしました。
ただ、先行実施する文京区では、週1回決まった曜日に月の合計で30時間ほど利用している人がほとんどだといいます。
3歳の子どもを預ける母親
「ちょっと10時間だと難しいなという思い。何かあったら(預けている)金曜日にやればいいんだという安心感があるので、毎週まとまってがすごくありがたいです」
保育の現状に詳しい専門家は制度のメリットは認めつつも、利用時間については…
「保育園を考える親の会」顧問 普光院亜紀さん
「月10時間という時間は保護者にとっても使いづらいし、子どもや保護者との信頼関係を築くにはちょっと単発的過ぎるというか。中途半端な時間になっちゃっていると思うんですね」
政府は、試験的な実施を経て、利用時間や必要な保育士の人数などを検討し、2026年度から全国すべての自治体で実施する方針です。
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