スマホ販売のルールが変わるということで、いわゆる「1円スマホ」がなくなるかもしれない。これがどういうものなのか見ていきます。
規制強化「1円スマホ」消滅へ
熊崎風斗キャスター:
スマートフォン(端末価格10万円)と通信のセット契約の場合、現在、セット割引(規制対象)上限2万円というのが決められています。
ただ、規制の対象外で、端末のみの値引きというのはいくらでもできます。ですから、最大限安くして、結果的に残り1円になって、1円スマホができるというシステムです。
このルールが今度変わるということです。どうなるのかといいますと、今月の27日から、セット割引(規制対象)上限4万円に。2万円から4万円と、このセット割引の額自体は増えます。ただ、その一方で、端末のみの値引きができなくなりますので、極端に安い、いわゆる1円スマホのようなものがなくなるのではないか、というルール変更です。

井上貴博キャスター:
そもそも携帯の料金自体が大変複雑で、1円スマホであっても、例えば2年後に返却することを前提としているものがあって、そうすると2年後にまた料金が発生すると考えると、「あれ、さほどお得ではない」みたいなこともあるので…
スポーツ心理学者 田中ウルヴェ京さん:
よくありますよね。なんか読まないと、しかも細かい字を読まないとってのは確かにあるけど、でも残り1円ていうのがなくなるかもしれないと。
今後割引どうなる?
熊崎キャスター:
このルール自体が変わるので、なくなるのではないかと言われているんですが、果たして本当になくなるのかというところを、見ていきたいと思います。
そもそも1円スマホに対する規制強化が、なぜ行われたのかというと、格安で入手したスマホを中古販売店や海外などで高く転売する人が数多くいたというのが問題でした。
さらにこんな背景があります。スマホジャーナリストの石川温さんに伺いました。「携帯電話会社が安売りした分を通信料に上乗せしている可能性も指摘されている」。1円スマホなどが通信料高止まりの原因になっているのではないかと。

皆さん考えてみてください。スマートフォンって、そんなに毎年変えるようなものではないですよね。毎年変えるならば、例えば1円スマホのような割引の恩恵を受けることができる。
ただ何年かに1回しか変えないとなると、単純に通信料が高いもの、上乗せされた分を払い続けるというのは、ちょっとこれどうなんだろうみたいなことも議論になっていて、こういうことになってきた。