2020年8月、島根県松江市にある立正大学淞南高校で、当時、国内最大規模となる新型コロナウイルスのクラスターが発生。サッカー部の寮から広がった感染者は生徒や教職員など108人に及び、その後の部活動にも影を落としました。
あれから3年――このクラスターを経験した当時のエースストライカーが、サッカーJ1・セレッソ大阪へ入団することが決まりました。
苦難を乗り越え、夢をかなえた彼の原点とは。

「自分が高校生の時に一番苦しかったのは、新型コロナウイルスのクラスターのこと。その時は、自分ひとりでは絶対に押しつぶされていたが、周りにいたみんなと助け合って、あの時は頑張っていた」

こう語るのは、2020年当時、立正大学淞南高校サッカー部伝統のエースナンバー「17番」を背負っていた古山兼悟選手。

現在、大阪体育大学3年生の古山選手は、J1・セレッソ大阪への入団が決まり、14日、母校である立正大学淞南高校で入団会見を開きました。