東京大学医学部附属病院で、臨床研修医2人が病気ではないのに医師の立場を利用して糖尿病の薬を不正に入手していたことがわかりました。

東大病院によりますと、今年、臨床研修医2人が病気ではないのに糖尿病薬の「リベルサス」をお互いに処方していたということです。2人は院外薬局で薬を受け取り、その後、処方箋を発行した電子カルテの痕跡を削除していました。

この薬は2型糖尿病患者向けの治療薬として使われるものですが、インターネットなどで「やせ薬」として紹介されてしまい、供給不足となっていることから、厚労省が糖尿病患者以外への使用を控えるよう呼びかけています。

東大病院は「自己使用目的であって転売目的ではなく、常習性もなかったと判断している。病院長から厳正な指導を行った」と説明しています。