我々が見ているのは「20年や30年に一度の政局」

(武田氏)この先、安倍派の中の不満がどういうふうに出てくるかです。今は「1回休みだからしょうがない」っていう聞き分けのいい人もいますが、派閥は体育会で戦闘集団という側面がありますから、「岸田許すまじ」っていうのが必ず出てくるわけです。それが、どういう形で出るかによって岸田さんの命運が決まると。最大派閥ですから一番議員の数を持ってる派閥が強いってことになります。

――でも、先ほどのように、「安倍派の幹部許すまじ」っていう人もいるのだとすると、例えば派閥の分裂とかは。

(武田氏)今我々が見てるのは、20年や30年に一度の政局、って言う政治のドラマを見ています。リクルート事件とか、自民党が分裂した1993年とか、それ以来の話。最大派閥にこれだけ激震が走るっていう状態を見てるわけだから、今後どうなるかっていうのが、わからない。岸田総理自身もわからないし、みんなわからないと思います。(2023年12月14日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎武田一顕:ジャーナリスト 元TBS記者 元JNN北京特派員 中国情勢に精通 小渕内閣以降の歴代政権を取材 愛称は「国会王子」