そんな住職がふすまを開けると、無数の過去作品がずらりと並んでいました。
「大掃除 叩けば誰しもホコリの出る体です」
「罪は消えない 善行で上書きを」
「断捨離 プライドは隅っこ残しとこ」
「万博 もう満腹」

こうした言葉には、どのような思いが込められているのでしょうか。例えば…
「若い時の苦労は買わずともやって来る」
円成寺 若槻大浩 住職
「若い時の苦労というのは、わざわざ買わなくてもやって来ますのでね。だからその与えられたものは、しっかりとこなして行けよと。自分から買わなくても良いからということです」
作品には仏教の教えを分かり易く表現したものの一方、時事問題で風刺が効いたものも少なくありません。
「献金・解散 現金・返さん」
円成寺 若槻大浩 住職
「ひと月位前ですね。いろいろいろいろ問題になってた時…」
「中にはご批判を頂くこともあるんですけども、皆さんが8割方喜んで頂ければ。ま、良いかなと」