「透明性と迅速性は要求される」 安倍派の会計責任者らが聴取 岸田派“過少記載”も
藤森キャスター:
そして、裏金疑惑についての捜査がどうなっているのか、最新情報をお伝えします。安倍派の事務所前にいる喜入さんです。

喜入友浩キャスター:
安倍派の事務所は、自民党本部から徒歩約1分の場所にあります。この日(12月13日)、目立った動きはありませんでした。ただ、午後8時ごろ、安倍派の会計責任者がこの事務所から出てきましたが、我々報道陣の取材に応じることはありませんでした。
さて、今後の捜査についてです。▼東京地検特捜部は、すでに安倍派の会計責任者ら事務方の聴取を進めていますが、今日(13日)国会が終わったことで、捜査を本格化させるものとみられます。
今後はキックバックを受け取ったとされる議員や派閥の実務を担う事務総長の認識について確認を進め、パーティー収入のキックバックがどのように行われたのか、解明を進めるものとみられます。

また、同様に▼報告書の不記載の疑いがある二階派や岸田派についても、慎重に調べを進めるとみられます。疑惑が確証へと変わるのか、徹底的な捜査が望まれます。
小川キャスター:
今後、検察の捜査も本格的に進められていくことになりますね。

TBS報道局 後藤俊広 政治部長:
今は、安倍派の話でしたけれども、自民党の派閥、特に岸田派でも、同様の過少記載というものがありました。そこについて、やはりちゃんとした説明責任を、まずは自分の派閥からすべきだと思います。それが岸田さんの直近の課題ではないかというふうに感じています。
小川キャスター:
最近、説明責任をどなたも果たされていないという現状がありますけれども、石破さんは、議員の皆さんに対してどのような向き合いが必要だとお感じですか。

自民党 石破茂 元幹事長:
いい加減なことを感情論で言ってはいけないのであって、それはものすごい膨大な書類なわけですよね。そうすると、きちんと調べて明らかにするというのは、早ければ早いほどいいんでしょう。ただそれが、まだまだ確認に手間がかかってるのかもしれない。
それは今どんな段階にありますか。何と何と何を確認していますかということ。途中経過というのか、それを報告するというのは大事なことじゃないかなと思います。ただ、膨大な書類だから、そんな簡単に出るもんじゃないですけど、国民がこれだけ思っている以上、透明性と迅速性は要求されるということです。