裏金疑惑で窮地に陥った岸田政権。
自民党の石破元幹事長は「国民の税金をいただいているので、収支の明確化を厳格にする“政党法”が必要ではないか」と述べました。また疑惑を持たれた政治家の説明責任については「各議員の調査は、透明性と迅速性が求められる」と述べました。

石破元幹事長「“岸田総理”を作ったのは我々。その責任は果たしていかねばならん」

藤森祥平キャスター:

今後の政治日程
●2023年
・12月13日、国会閉会
・12月14日、閣僚人事
●2024年
・3月、来年度予算成立 → 辞職?
・9月、自民党総裁選挙 → 出馬?
→岸田総理「今はそうした先のことを考えている余裕はない」

石破さんはご自身がリーダーシップをとるという考えは、まだ今はそういう時期じゃないという感じでおっしゃってますけど、岸田総理は13日の会見でそのように先頭に立つという覚悟を示しました。

ただ、岸田派の中でも不記載の疑惑も出てきている中で、記者から「この後の責任の取り方はどうなのか」と問われました。来年(2024年)3月の予算成立後など、期間・期限を区切って辞職する考え、あるいは来年(2024年)9月の総裁選に出馬するかどうかを問われてましたが、岸田総理は「今はそうした先のことを考えている余裕はない」と言っています。ただ責任は、取らなければいけない時代でもあると思います。

小川彩佳キャスター:
石破さんは、(総理の)責任の取り方についてどのようにお考えですか。

自民党 石破茂 元幹事長:
それは総理ご自身が自民党のトップであり、一国の行政のトップなわけですよ。その責任の取り方を、我々がああだのこうだの言うべきではありません。「行蔵は我に存す」という言葉があるんだけど、それはご自身でお決めになることであって、周りがああだのこうだの言うことではない

だけど同時に、我々は衆議院・参議院の本会議場で「岸田文雄」という名前を書いてるんです。書いた責任は我々にもあるんですよ。人気が落ちて支持率が下がると、「辞めろ辞めろ」みたいな話になるけれども、“岸田総理”を作ったのは我々なんです。与党の議員なんですよ。

書いた責任は我々にもあるんだから、その責任を果たしていかねばならんのであって、人気が下がったから「辞めろ」みたいなのは、私は議員として、書いた人間としての責任の取り方とは思っていない。

小川キャスター:
先日、予算成立のときに石破さんは「(岸田総理が)心中密かに思うのはいい」というような発言もされていましたね。

自民党 石破茂 元幹事長:
それは「ご自身でお決めになることだ」という意味で私は申し上げたんですよ。心中密かにというのは。

いろんな(責任の)取り方があるでしょう。だけどそれは常に(総理)本人がお決めになることであって、我々がああだのこうだのと言う立場におりません。