リクルート事件時に先輩政治家から言われたこと

藤森キャスター:
その一方で「捜査に影響するからお答えできない」、「政府の立場でお答えできない」とばかり聞いていて、うんざりしている状況を何とかできないですか。自分たちの言葉で伝えてもらえませんか。

自民党 石破茂 元幹事長:
ですから、「今こんな段階にあります」と。「いつ頃までに報告できる見込みです」ということがないと、「なんなんだ、なんなんだ」という話になる。捜査に影響がある、あるいは政府の立場でなど、いろんな理由はあるんでしょう。

だけども、今どういう段階で調べていますかと。だって総裁から「調べるように」と指示が出てるわけだよね。その指示に誠実に従うというのは、自民党の議員の責任じゃないかと。

プチ鹿島さん:
一方で、やはり石破さんの言葉や態度を見たい人も多いと思うんですよね。石破さんが喋ると、党内からの批判記事で「評論家みたいな口ぶりだ」みたいなことがよく書かれてるんですよ。

だったら評論家じゃなく、ご自身は政治家で、重みのある言葉を発信されるわけですから、やはり政治改革をもう1回やろうという旗を立てて、石破さんが立ち上がるという行動もプレイヤーとしては必要なんじゃないですかね。

自民党 石破茂 元幹事長:
ですからそれは、1人だけいい格好しても誰もついてこないわけですよ。政治改革やろうというのは、リクルート(事件)のときは、上から伊東正義先生や後藤田正晴先生など、みんな故人になられましたけど、いつも言われてたのは「お前たち若手が頑張らないでどうすんだ」と。

「お前たちはまだ当選期数も少ない、選挙区にしょっちゅう帰れるだろう、政務次官でも大臣でもない。みんなズバズバ言ってくれるだろう。お前たち国民に一番近いものが頑張らないでどうするんだ」というのは何度も叱られました。

プチ鹿島さん:
僕も高校生くらいのとき、ニュースで覚えてます。石破さんたち、若手がガンガンやっていた。今そういう若手の動きがないじゃないですか。だったら旧若手じゃないですけど、石破さんがガンガンうるさいことを言っていくしかないんじゃないですか。例え、1人でも。

でもそれが小泉さんのときみたいに、自民党の中ではひんしゅくを買っても、外ではちゃんとみんな聞いてるんじゃないんですか。

自民党 石破茂 元幹事長:
だからそれを「自民党の昔に、こういうことがあったよ」という時代を知る者として、それは言っていかねばならんことだと思いますよ。ただ、それが広がっていくような努力もしていかねばならんと。

プチ鹿島さん:
でもそのためには、まず言わないと、と思ってしまいます。

小川キャスター:
先ほどおっしゃっていましたけれども、責任を感じていらっしゃるんですよね。

自民党 石破茂 元幹事長:
それは当時を知る者の責任です。それが大勢の人が「そうだね」と言ってくれるような、そういう努力もしていかなきゃいかん。独善になってはいかんということはよくわかっています。

プチ鹿島さん:
僕は(石破さんに)総裁選に出てほしいですね。

自民党 石破茂 元幹事長:
ご意見を賜ります。

小川キャスター:
どなたがどのように形にしていかれるのか、そうしたところも今後注視してまいります。

※この記事は
前編:
裏金疑惑で窮地の岸田政権、自民・石破元幹事長「収支の明確化を厳格にする“政党法”が必要では」【news23】』の続きです。

疑惑の目が向けられている自民党の「派閥」について「みんなの声」は?

NEWS DIGアプリでは『自民党の派閥』について「みんなの声」を募集しました。

Q.自民党の「派閥」についてどう思いますか?

「派閥」はあってもよい 12.6%
「派閥」は解消すべき  82.9%
わからない・その他    4.5%

※12月13日午後11時35分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません