屋根には龍の「鬼瓦」

さらに、本堂の屋根には龍をあしらった「鬼瓦」を設置します。

制作は藤本修悟さんに依頼しました。藤本さんは宇城市在住の鬼瓦職人で、これまでに、熊本城のしゃちほこ復元にも携わった経験があります。

お願いしたのは、全長1.2メートルの大きな「龍」。

藤本修悟さん「僕が生きてるうちに作る機会があるかないかぐらいの確率だったので、まさかの依頼でびっくりはしました」

この龍の鬼瓦は、来年6月頃に完成予定です。

地域の宝に

11月下旬。本堂の天井に、龍の彫刻彩色の取り付けが始まりました。

天井裏から鎖で固定されたのは100か所以上。作品との接続部分には、職人の手で色が塗り直されていきます。

そうして、およそ1年をかけて彫刻画は完成しました。

2体の白龍には、今にも飛び出すような迫力があります。

見学客「いや、すばらしいですね。うわぁ、龍と目が合いました。色合いが優しくて深くて、きれいですね」

秋吉住職「地域の宝物にもなりえるんじゃないか。菊池のファンを増やすことが菊池の発展、護持につながる。100年、200年後に同じようにここで見上げてくださる人がいれば本当にありがたいと思います」

本堂内は事前の予約が必要ですが、龍の彫刻は無料で見学することができます。

お寺に観光客を増やすため、住職のプロジェクトは続きます。