静岡県熱海市で発生した土石流災害から、今年7月3日で1年が経ちました。現地の今を取材すると、まだ解決されていない様々な課題が見えてきました。
27人死亡・今も1人行方不明 土石流に襲われたた熱海市伊豆山地区
去年7月、突如、土石流に襲われた静岡県熱海市の伊豆山地区。
発生から1年を迎えた今年7月3日、土石流の第1報があった時刻の午前10時28分に合わせてサイレンの音が響き渡り、大勢の人が黙とうを捧げました。
(同僚を亡くした女性)
「海まで流されて最終的に歯形でわかりました。悔しい。やっぱりこれだけのことをした責任をきちんと取ってほしいし」
(娘を亡くした女性)
「涙しない日はなかったですし、これからもそうだと思います」
去年7月3日、梅雨前線による大雨で「盛り土」が崩壊。発生した土石流は下流の住宅などを飲み込み、これまでに27人の死亡(※災害関連死1人を含む)が確認され、今も1人の行方がわかっていません。