弁護人の方が遮った。そのことによってまた遺族は傷つけられた

こうして被告人質問は打ち切られた。傍聴していた遺族らは、“納得できない”というふうな表情を浮かべていた。裁判のあと、寺脇(池田)晶子さんの夫は報道陣の取材に心境を語った。

寺脇(池田)晶子さんの夫「きょう質問する中で、青葉さんの本当の気持ちを聞きたいと思っていた。その中で、もし謝罪の気持ちがあるのであれば、そこを率直にお答えいただけたらなということを考えて、期待して本日臨みました。ですが、結果として青葉さんはまだ『話そうかな』というお気持ちがあったようですけれど、弁護人の方がそれを遮ってしまった。そのことによってさらにまた遺族は傷つけられたのかな」

「私にとっては質問して答える、答えないは次の話であって、晶子が聞きたいであろう、子どもが聞いてきてくれって言っていた内容を、約束通り本日聞けなかったっていうのは本当に辛い」

記者「青葉被告の『回答を控えます』は、予想してなかったと思いますが、言われたときどう思いましたか」

寺脇(池田)晶子さんの夫「午前中、検察の方がきつい質問をされていたと思うんですけど、そのなかでは答えていた。想定外です。弁護人から『答えたらあかん』って言われたから『答えない』と言われるとは思わなかった。だから余計傷ついた。私だけじゃないと思いますけど、余計傷ついた人がいるんじゃないかと」