市側は「参加団体の固定化」を強調 参加団体からは疑問声“参加できない団体がいると聞いたことがない”

 姫路市は今年9月に参加団体の代表者らを集めて説明会を開き、「急きょ、廃止することになった」と謝罪しました。

 (姫路市観光文化部 大山嘉文部長)「今年度、市長の指示に基づき全庁的に事業見直しに取り組んでいます。市民文化祭が急きょ、事業見直しの対象になり廃止する方針を共有させていただきました。『唐突だ』とか『一体どういうことだ』と感じられたことについては非常に申し訳なく考えております」
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 そして、廃止の理由として「参加団体の固定化」を強調しました。

 (姫路市観光文化部 大山嘉文部長)「姫路市主催の市民文化祭という形になると、ある程度公平性や機会は均等にならなければいけない。やはり平成21年(2009年)から新しいところも出られていないような状況もありまして」
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 一方、参加団体からは「参加できない団体がいると聞いたことがない」と疑問の声があがりました。

 (参加団体)「市民文化祭に参加したいけど入ることができないとか、そういうことについて私たちの耳には一切入ってきていないです」
 (参加団体)「参加希望の団体がいっぱいあるけど参加できていないということなのですか?実情がどうなっていて、どんなふうに公平性が失われているのか説明していただきたい」
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 市は「補助金を活用するなどして今後は各団体で発表会をしてほしい」としていますが、参加団体らが口々に訴えるのはあくまで「市民文化祭の継続」です。

 (参加団体)「せめて来年度、決まっていたことだけは何とか、少し縮小したとしても実施していただきたい」
 (参加団体)「姫路市民のために11月はこのまま文化祭を続けさせてください」
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 1時間半に及んだ説明会。廃止の方針は覆ることはなく、バレエ教室を運営する瀬川さんも「廃止の結論ありきで納得いかない」と話します。

 (瀬川哲司さん)「絶対変わらないっていう印象は受けました。いろんな問題があるのであればもうちょっと早くお話ししてほしかった」