姫路市長『大胆かつ積極的に事業の見直しを行う』

 市によりますと、廃止の理由は大きく2つ。1つは、近年、参加団体が固定化して新しい団体の参加がしにくくなっていること。もう1つは、文化活動が盛んな11月に市内のホールが市民文化祭でおさえられるため、興行公演の誘致などに制約があることだといいます。

 (瀬川哲司さん)「(姫路市民文化祭は)いろんなお客さんが来て、見てもらって、市の公的な行事に参加できているっていう目標、とても僕たちにとっては大きなことだったんですけど。なんでそんなに強引なんだろう」
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 バイオリン講師の藤井たみ子さんも納得できない1人です。30年以上文化祭に参加していますが、今回の廃止の進め方に憤ります。

 (藤井たみ子さん)「一生懸命やっている市民のレベルが少しずつ高くなっていく、そのことを応援してくれる市がいて、それで初めて文化都市と言える。(今回の廃止は)唐突だし、情け容赦ないなと」
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 なぜ市は参加団体に事前に伝えず今年度での廃止を進めようとしているのか?理由は姫路市の清元秀泰市長が示した方針にありました。

 (清元秀泰市長 今年6月)「慣例や既成概念にとらわれることなく、事業の廃止を含め、大胆かつ積極的に事業の見直しを行うよう指示したところです」

 市長は「子育て支援や観光産業に一層取り組む」とした一方、「既存事業の再検証と見直しをする」と表明。市はこの方針に基づき64の事業見直しを進めていて、会場使用料など約1200万円を支出する市民文化祭を廃止の対象としたのです。