伸五さんの友人夫婦も来店…お互い飲食店を営む身として励まし合う
そのころ、店の前に「当志郎」のロゴが入ったTシャツを着た男性がいました。
(男性)「マスターの友達。店のTシャツを作ると言ったときに『俺のも作って』と言ってもらった。(Q手伝いに来た?)ぜんぜん、プライベートで来ているだけ。(伸五さんと)くだらない話を10分15分して仕事に戻るのがルーティーンなんです」
こう話す男性は、夜はミナミでバーを経営、昼は市場のそばでランチ限定でカレーを出している福田裕士さん。
毎朝、仕込みが終わると挨拶がてら妻・陽美さんと共に店に来るんだそうです。
伸五さんの手が空くのを待っている間、陽美さんはというと…店をお手伝い。
(陽美さん)「肉巻き卵ありますか?」
(伸五さん)「あるよ」
(陽美さん)「あと2人ご案内して大丈夫?」
陽美さんは元キャビンアテンダント。中国語が話せるのでこうしてサポートに入ることもあるそうです。
(陽美さん)「(CA時代)お客さんが中国の方が多かったので…」
インタビューの最中でも…なんとも素早い行動を見せています。
インバウンド客が落ち着くと、福田さん夫婦は店に入りビールを手にします。
(岩間伸五さん)「(Q福田さんが来て助かる?)そら助かるで。話できるし、コミュニケーションとれるやんか。助かるで、飲んでるけどな」
伸五さんと福田さんが知り合ったのは5年前です。関東から大阪に来た福田さん。当時、ふらっと立ち寄った店が「当志郎」でした。
(福田さん)「ずっと水商売をやっていて、最後、自分の店を持ちたいと思って。一発勝負かけるんやったら商人の街やろ、大阪やろとなって。何の脈略もなく大阪に。誰も友達も何もいない。(Qそれで助けてもらった?)そう」
(伸五さん)「助けてはないけど、俺の方が助けられているけど」
(福田さん)「俺はここに来て伸五ちゃんと話すと、心の支えちゃうけど、小さい悩みもここに来て飲んで話したりとか、ひとこと言ってもらえるだけで次の日頑張ろうみたいな」
お互い飲食店を営む身。悩みや不安を打ち明け、励まし合ってきました。
(伸五さん)「ありがとう」
(福田さん)「ごちそうさん。またな」