2021年7月に静岡県熱海市で起きた土石流災害を受けて、静岡県は厳しく盛り土を規制する新条例を7月1日施行します。その条例に実効性を持たせるための盛り土専門のパトロール隊が早速動き出しています。
<沼津市職員>
「(ここが2年前の)大雨の時に土砂が崩れまして」
こんもりと盛り上がった緑色の丘。その正体は巨大な盛り土です。条例に違反して拡大した面積は2ヘクタール。土砂の量は把握できないほどです。
この盛り土の事業者は、沼津市内の別の場所で無許可造成したとして、有罪判決を受けています。
<沼津市職員>
「市でパトロールしてるんですけど、変化はないということで」
<静岡県職員>
「ずっと変化ない?」
<沼津市職員>
「はい」
沼津市から直接聞き取りをするのが、静岡県の盛り土専門のパトロール隊、盛土監視機動班です。2022年4月、静岡県に設置されたチームです。
6月1日時点で、静岡県内で確認された違法な盛り土は193カ所。7月1日から施行される盛り土規制条例で、静岡県はこれらの根絶を目指します。
その実効性を確保するために、盛土監視機動班は違法な盛り土を一元的に管理するシステムを活用しています。
<静岡県盛土対策課 盛土監視機動班 後藤祐介班長>
「現地を確認して、写真をシステムに加えることによって(現場の)巡回監視に生かしていきたい」
まさに、データと機動力の融合。これまで違法な盛り土に苦労してきた自治体は期待を寄せます。
<沼津市まちづくり指導課 水口卓哉係長>
「私も違反者のユンボにやられたり、恫喝受けたりもあったので、周りに人数がいてくれるだけでも抑止力になるし、見ている目が多ければ違反者の行為も証拠になるので期待していきたい」
<静岡県盛土対策課 盛土監視機動班 後藤祐介班長>
「我々、熱海のことがありましたので、それらを教訓に県民、関係部局、それぞれに違法な盛り土が身近にあれば、すぐに県の方に情報をいただきまして、みんなで盛り土を防いでいきたい」
静岡県と市、町との連携、そして、県民の監視の目が違法な盛り土を食い止める武器になりそうです。
注目の記事
【就航2日で座礁】最高時速83キロ、 “水中翼”を持ち飛ぶように進むジェットフォイル船とは

「消費されて終わったなと…」川で溺れた小中学生を助けようとした夫が死亡『美談』の報道に違和感覚えた妻は研究者の道へ『どうすれば事故を防げるのか?』

高市政権発足から半年 番記者が見た高市総理の“正念場”と“与野党への変化” 長期政権へ向けた周囲の動きと思惑とは【edge23】

いったいなぜ?「瀬戸大橋からロープが垂れていて海面付近まで達している」航行船舶から通報 約83メートルと約57メートルのロープを回収

「犯罪被害にあったとき、あなたの会社は休めますか?」有給を使い果たし退職するケースも…企業の休暇制度導入はわずか1.4%

GW明けの“疲れ”どう防ぐ?半分以上が“疲労感・心理的負担増”の調査も…ポイントは「幸せホルモンの分泌」 専門家に聞く









