暖房ナシでも、部屋の湿度を上げれば体感温度も上がる?
南波キャスター:
省エネという意味では、暖房の設定温度を上げなくても、暖かく感じられる方法があるということです。

重政さんいわく、加湿器を使うか、あるいは使わなくても部屋干しをして、湿度を上げておくというのが非常に重要だそうです。

説明していきますと、設定温度が同じ状況で湿度25%、あるいは30%上がった55%でいうと、身体の表面の温度がずいぶんと違います。
仕組みとしては、乾燥すると肌から水分や熱が奪われてしまうということです。家庭でも、たとえば湿度を20%上げるだけでも体感温度は4度違うということです。

ただ、加湿器なども久々に使おうかなと考えたとき、中でカビや雑菌が繁殖している危険があるため、フィルターやタンクをしっかり掃除してください。この際は、水道水がいいそうです。塩素が入っているので、カビや雑菌の繁殖を抑えられるということだそうです。
ホランキャスター:
あとはやっぱり、湿度を上げたら窓のところが結露しちゃう場合もあるので、今度そういうところも拭かないとね。カビになっちゃうので。いろいろ気を遣うところがありますね。
南波キャスター:
あとは萩谷さんも暖房器具を使い始めたとおっしゃっていましたが、使い始めというのは、暖房・エアコン以外の他の器具でも注意が必要です。

電気カーペットなんかは、折りジワがあるとヒーター線が重なりあって、発火の恐れもあります。
一方で石油ストーブを使う方は、底のところにホコリがあると空気が中に入っていくのを防いでしまって、中の空気が不足します。すると、炎が逆流してホコリに引火して、バーッと燃え上がってしまう可能性もあります。

これから暖かさが戻ってくるのかどうか、気象予報士の國本未華さんに聞きました。「寒さは次第に強まり、季節は着実に冬に向かっていきます。今後、朝晩の冷え込みが和らぐことはなさそうです」ということです。
皆さん、注意しながら暖房器具を使っていただきたいです。
萩谷麻衣子 弁護士:
住宅の火災の原因は一番がタバコで、次が石油・電気ストーブなので、部屋干しもいいですが、落ちてきたり接触したりしないように気をつけないといけないですよね。