A社は2年前の話し合いでは「中国の業者が勝手にやっている」と主張

 丸久小山園は去年12月、販売の差し止めと約7800万円の損害賠償などを求めA社を提訴した。A社は模倣品の製造販売に関与しているのか。この件について約2年前に丸久小山園とA社が話した時とされる音声データが残されている。

 【2021年の音声データより】(※冒認商標=海外における商標の抜け駆け出願 特許庁HPより)
 (丸久小山園)「これって冒認商標ですよね。日本国内では明らかに違反ですよね」
 (A社)「いや、だから僕らは国内ではそれ(五十鈴などは)使っていない」
 (丸久小山園)「でも中国において、日本政府としての認識では、これは冒認商標に該当しますよね」
 (A社)「いや、それはまた違うと思いますよ」
 (丸久小山園)「違うんですか」
 (A社)「はい、それはちゃんと弁護士さんに確認したほうがいいと思います」
 (丸久小山園)「そうなんですか」
 (A社)「僕らがやめてくれって言っていることを(中国の会社が)勝手にやっている」
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 A社は「中国の業者が勝手にやっていて、自分たちも迷惑をかけられている。販売には関与していない」と主張。MBSの取材に対しては「裁判に影響するため取材には応じられない」と回答した。

 日本の大切な食文化のひとつである宇治茶。これが模倣品によって揺らぐようなことになってはならない。