製造元のサイトには「別の宇治市の老舗A社の子会社」と記載

 製造・販売する会社はこうした問題を認識しているのか。取材を進めると、ある企業の名前が浮かび上がった。

 【去年時点の製造元の中国会社のHPより】
 『A社の中国本土における子会社である』
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 製造元である中国の会社の公式ホームページをたどると、宇治市内の別の老舗A社の子会社だと書かれていた。実際に、2年前のA社の中国版の公式ホームページには中国の販売サイトへのリンクが貼られ、「五十鈴」などの模倣品の購入が促されているのがわかる。商品を見てみると…。
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 (記者)「『五十鈴』という名前の中国産の抹茶なのですが、A社のロゴと名前が7か所に入っていまして、付属品も含めると少なくとも8か所に書かれています。『京都・宇治 A社プロデュース』と中国語で書かれています」
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 また、商品の販売サイトにはA社の紹介やA社の役員の写真があり、「宇治抹茶証明書」と書かれた画像にもA社の社名と社長の名前が記載されている。