年末年始を含む2023年冬の旅行動向は?

上村キャスター:
さらに財布に大きな影響があるのが、年末年始の旅行についてです。

トリップアドバイザーによりますと、年末年始を含む今年の冬の旅行動向、「旅行を計画している」人の割合は、2021年から2022年にかけては53%だったのですが、2023年から2024年にかけては大幅に上がって62%だということです。

航空・旅行アナリストの海高太朗さんによりますと、「新型コロナウイルスが5類に移行後、初の年末年始で旅行意欲が高い」ということです。

しかし、ハワイやヨーロッパなど海外旅行の価格をみてみますと、円安・物価高、航空券代高騰などの影響で、コロナ前と比べて1.5~2倍とみられています。年末年始に向けて円安が進むと、さらに値上がりする可能性があるということでした。

そして、海外旅行の場合に必要で、原油高の影響を受ける燃油サーチャージをみてみましょう。日本航空(JAL)では、日本から北米やヨーロッパ路線で、燃油サーチャージだけで9万4000円。全日本空輸(ANA)便では、日本からハワイの往復で5万3000円と価格が上がっているんです。

鳥海さんによりますと、「海外旅行は高いので、国内旅行で済ますトレンドは続く。国内の温泉や沖縄のリゾートホテルなどが人気になりそう」ということです。

ホランキャスター:
国内旅行ですら厳しいというご家庭も、きっと多いでしょうからね。

萩谷麻衣子 弁護士:
「旅行なんて厳しい」というご家庭は多いのではないでしょうか。

私は娘がフランスにいるので、2023年4月に行ったんですけど、また2024年2月に行く用事があって行こうと思ったら、ホテル代が4月のときの倍になっていました。しかも円安で現地に行ってもお金がかかるので、留学生なんかは本当に大変じゃないかなと思います。

井上キャスター:
日本がこれだけ安い国になりましたので、海外としては東南アジアへ行くよりも日本に行ったほうが安いと考えていますからね。日本は本格的に、観光でお金を稼ぐということになるのかもしれないですね。