「説得できなかったという悔しさ」

<元静岡地方裁判所裁判長 村山浩昭さん>
あえて言わせていただければ(この9年間は)無駄だったんじゃないかと、思います。やはり高裁の裁判官を説得できなかったっていう、私たち自身に対する、その悔しさっていいますかね。

2014年の再審開始決定の直後、検察は東京高裁に対して、決定を不服とする即時抗告をしていますが、村山さんは東京高裁に検察の申し立てを棄却するよう意見書を提出したことを最近になって、明らかにしました。

2021年退官し、現在は弁護士として活動する村山さん。各地で開かれるシンポジウムに積極的に参加し、再審の問題点について訴えています。