稽古約15時間 睡眠約3時間 死亡女性(25)の一日のスケジュールとは

藤森キャスター:
もう一つの焦点は過酷な労働時間についてです。
14日の会見で宝塚歌劇団は、▼過重労働を認め、安全配慮義務を果たせなかったと深く反省しているという結論です。

小川キャスター:
今回亡くなった方は、下級生のまとめ役で、遺族側の方によると、一日の稽古時間は約15時間、睡眠時間は約3時間だったと。大変過密なスケジュールがあったということなんです。
〈死亡した劇団員の一日〉
・午前6時、起床
・午前8時、自宅出
・午前8時半、劇団入り
・午前9時~午後1時、下級生のみの稽古
・午後1時~午後10時、全体稽古
・午後10時~午前0時、下級生のみの稽古
・午前0時、劇団出
・午前0時半、帰宅(書面作成など業務)
・午前3時~午前6時、睡眠
※代理人弁護士より

元タカラジェンヌ 東小雪さん:
この通りだと思います。誇張があるなど、そんなことは一切なく、本当にこの通りだったと思います。
稽古期間中と、公演期間中で生活は違いますけれども、例えば娘役のアクセサリーが手作りなのはすごく有名ですけれども、本当に家に帰ったり、寮に帰ってから、夜を徹して手作りしているんですね。
なので、(午前0時半〜午前3時に)書面作成などの業務というのもありますけれども、稽古だけでもすごくハード・大変なのに、様々な業務が重なっていると、もう本当に寝られない状況だと思います。
藤森キャスター:
夜中の時間帯ですね。
小川キャスター:
遺族の方は事実に即した謝罪というのを求めているわけですけれども、東さん、今、劇団に望むことというのはどんなことでしょうか。
元タカラジェンヌ 東小雪さん:
この一部だけ公演の回数を減らすなど、改善していくことはもちろん必要ですけれども、もっと本質的に、これまで行われてきた暴力と、きちんと向き合っていくこと。その姿勢が大切だと、問われていると思います。
<相談窓口>
【日本いのちの電話】
・フリーダイヤル 0120-783-556
毎日:午後4時~午後9時
毎月10日:午前8時~翌日午前8時
・ナビダイヤル 0570-783-556
午前10時~午後10時