元タカラジェンヌ 東小雪さん「『自分も加害をしてしまったんだ』と反省しないと連鎖を止めることはできない」

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
卒業してから、東さんみたいにもっとみんな言ったらいいんじゃないですか。なんで誰もやらないんですか。

元タカラジェンヌ 東小雪さん:
私も、私以外の人が声を上げてくれたらいいなと思います。証言することを強制することはできないですけれども、でも「これはやはりおかしなことだったんだ」「駄目なことだったんだ」ということ、「自分も加害をしてしまったんだ」ということを反省しないと、そこに立ち返らないと、この連鎖を止めることはできないと私は思うんです。

なので、今、本当に誰も何もおっしゃらないですけれども、「これはやはり、あってはならないことなんだ」「後輩が亡くなってしまって悲しい」「こんなことを止めなければいけない」ということを、誰か声を上げてくれたらと本当に思っています。

外部漏らし」という概念があって、外部漏らしをするとすごく怒られて、同期全体が締められることがあって、すごく口汚いことを「お前、何やってんだ」みたいなこと。

小川キャスター:
外部漏らしというのは?

元タカラジェンヌ 東小雪さん:
宝塚の中のことを親にも言ってはいけない。

藤森キャスター:
親にも言えない。

元タカラジェンヌ 東小雪さん:
(親などに)言ったことがバレると、すごく𠮟責というか、暴言を受ける。同期も全体で締められてしまうので言えないという感覚が、私の中にも少し残っている感じがいたします。

小川キャスター:
そうすると今回ヒアリングに答えられなかった、辞退したという4人の方がいらっしゃるということですけれども、どれだけの方が調査に答えられたのかというふうにも感じてしまいます。

元タカラジェンヌ 東小雪さん:
そのフェアな話せる環境での調査だったのかというのはすごく疑問だと思います。