宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の女性が、今年9月に宝塚市にある自宅マンションで死亡しているのが見つかりました。スタジオで詳しく見ていきます。
遺族側「指導という言葉は当てはまらない強烈なパワハラ」
日比麻音子キャスター:
宝塚歌劇団による記者会見が行われています。

改めて何があったのか振り返っていきましょう。宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の女性は、今年9月、宝塚市内のマンションで亡くなっているのが見つかりました。自殺とみられています。
そして宝塚歌劇団側は、亡くなった経緯を調査した外部の弁護士による報告書を、14日の会見で公表しているということになります。

これに先立って、遺族側が会見で、何が起きていたのかということを次のように告発しています。大きく分けると過重労働について、そして上級生からのパワハラについてです。
まずは労働時間についてみていきましょう。亡くなる前の約1か月、総労働時間は437時間だったということ。また、寝られていたのは1日3時間程度だったということが明らかになっています。
そして、上級生からのパワハラなどもあったと遺族側は主張しています。暴言など「指導という言葉は当てはまらない強烈なパワハラ」だったというように公表しています。
このようなことを受けて、遺族側は歌劇団などに謝罪、そして適切な補償を求めています。
ホラン千秋キャスター:
この遺族の方々の主張に対して、会見のなかで劇団側がどのように主張したのかというところですよね。
日比キャスター:
では、遺族側の主張と、会見の内容はどうだったのかみていきましょう。

外部調査チームの報告によりますと、まずは過重労働について、宙組の本公演の稽古、そして公演の準備や下級生の取りまとめなどがあったということは明らかになっています。
そして、こういった非常に忙しいなかで「切迫感と重圧、心理的負荷は小さくなかった」という内容でまとめられています。
さらに「ご遺族が認識しているほど、長時間の活動が毎日行われたとまでは認められない」ということです。河西さん、ここが食い違っているところですね。

レイ法律事務所 河西邦剛 弁護士:
芸能トラブルでよくあるところです。
本公演以外にも、レッスンやリハーサルといったところも含まれてきます。そこを、どういうふうにカウントしていくのか。ここが遺族側と、劇団側・運営側で大きく異なってくることは、ままある傾向ですね。
日比キャスター:
劇団内では長年常態化していた、ということは認定したということになりますね。