戦争は、だれひとり、みのがしません

平和に満ちた架空の町、「ロンド」。花たちまでも歌をうたう、そんな美しい町にある日突然「戦争」がやってきました。「戦争は、だれひとり、みのがしません」ーーー。

町を愛する登場人物は、傷つきながらも戦争という暗闇から町を救おうとする

ウクライナ出身の2人のアーティストによる絵本「戦争が町にやってくる」。2014年のクリミア侵攻を機に、子どもたちに「戦争」という過酷なテーマをシンプルな言葉で伝え、親子で話し合えるような絵本を作りたいと手がけたこの作品の日本語版が6月に発売されました。

著者のロマナとアンドリーは、現在もウクライナ・リビウに暮らし、空襲のサイレンが鳴るとシェルターに避難しながら、制作活動を続けています。彼らはいま、絵本が子どもたちの「普通の生活」への架け橋になっているといいます。

インタビューは5月末に出版社が実施。写真むかって右がロマナ、左がアンドリー

「何人かの友人失った」著者2人は今もウクライナに

アンドリー:
私たちの市街地では戦闘が繰り広げられていて、ミサイル攻撃を受けています。ほぼ毎日、空襲サイレンが鳴って、私たちはシェルターに避難します。1 時間や 2 時間続くこともあります。しかし、私たちはこの新しい生活に適応し、できる限り仕事をしようと努めています。

アンドリー:
友人の多くは、今、動員されて軍隊にいます。男性だけでなく、女性も。彼らは、今まさに戦っているのです。

ロマナ:
何人かの友人を失いました。それが戦争の現実ですね。