『100万人のデータ』で検証を進める研究者
一方で、新型コロナワクチンの安全性について、独自にデータを集めようとしている研究者がいる。
(九州大学大学院・医学研究院 福田治久准教授)
「ワクチンを誰がいつ打ったのかという『ワクチンに関するデータ』、コロナを発症した方について『いつ発症したのかというデータ』、さらに各自治体における対象者さんの『健康状態に関するデータ』。この3つの情報を組み合わせることで、ワクチン接種した方と接種していない方との間で心筋炎(などの有害事象)がどちらのほうが高いのか、このことが検証できるようなデータになります」
福田准教授らの研究チームは現在、4つの自治体の協力を得て、ワクチン接種の日時・年代・副反応の情報など約100万人分のデータを集めている。
(九州大学大学院・医学研究院 福田治久准教授)
「自治体さんがお持ちなのは、お名前付きのデータになっておりますので、市役所の中で全ての情報を匿名化する作業を現地でしています」
福田准教授らの下には、ワクチン接種後に死亡したケースの情報なども集まっていて、今年度中には25の自治体の協力を得て500万人分のデータを集めて分析結果を公表する方針だ。
(九州大学大学院・医学研究院 福田治久准教授)
「日本はワクチンデータベースについては国家レベルの収集は全くされていないという状況になっています。私ども研究チームがまずはプロトタイプみたいなものをしっかりと作って、国もそのシステムを作ろうというふうに繋がっていくかなと考えています」
未だ解明が進まないワクチン後遺症。ワクチン接種を推し進める国の方針から、その実態に目を背けていると指摘する専門家もいる。原因不明の体調不良に悩まされている患者たちは原因の究明を求めている。