手続きを済ませると、いよいよ別れの時。盲導犬協会のスタッフにリードを託します。「トラ!じゃあな」若山さんが声を掛けました・・・。

若山崇さん「トラ!じゃあな」

若山崇さん:
「盲導犬じゃないトラヴィスと、何かの奇跡があって出会うことがあるかもしれない。その時のためのじゃあなです。また会おうぜと。これからいろいろなことをやってみたいということがたくさんあり、歩くことがとても大切。そのためには盲導犬というパートナーがとても大切なので、トラヴィスと生活を送ったことを大切にしながら、これから(新しい)盲導犬との生活をまた楽しいものにしていきたい」

引退したトラヴィスは、飼育ボランティアのもとで余生を過ごすことになります。盲導犬は、日本盲導犬協会から視覚障害者に無償で貸与されます。若山さんは、すでに新しい盲導犬と出会い、一緒に歩行訓練などを始めています。協会によりますと、今年3月現在、県内では21頭の盲導犬が活動しているということです。