目の不自由な人を支えるのが、盲導犬です。宮城県石巻市の男性と8年をともに過ごした盲導犬が先日、引退を迎えました。男性が盲導犬に最後に贈った言葉とは。

若山崇さん:
「トラ、カム。ハーネスをつけた最後の姿…。トラお別れだ」

石巻市桃生町の若山崇さん。視覚障害のある若山さんは、8年をともに過ごした盲導犬の「トラヴィス」と特別な朝を迎えていました。

若山崇さん:
「寂しくないと言えばうそになるが、きょうをもって盲導犬トラヴィスが普通のトラヴィスになる門出のお祝い」

3日後に10歳となるトラヴィスが、11月6日で引退するのです。盲導犬は、人間の還暦に相当する10歳を目安に引退するルールがあります。このため、貸与を受けていた訓練センターにトラヴィスを引き渡すことになり、若山さんは、バスを乗り継いで仙台に向かいました。