さらに、ただ事ではないと思ったのは男の子の足元を見たときでした。
「靴をはいていなかった」「名前は?何歳?家はどこ?と聞いたが年齢だけ、あとは首を振るだけだった」
■学校に遅れるかも…4人組のとっさの判断
4人は登校中で、学校に遅れるかも…と思いましたが、男の子が心配で警察に送り届けることにしました。そして、およそ400メートル離れた屋仁川交番まで男の子を抱っこして移動しました。

(麓さん)「私が抱っこして連れていきました。はだしだったので危ないから」
男の子はその朝、自宅から出て行方が分からなくなってしまい、保護者らが探していたところでした。男の子がいたのは中心市街地で、交通量も多く、交通事故などの危険性も高い場所。
4人がすぐに異変に気付いて積極的に声かけをしたことが無事な保護につながったとして、警察から感謝状が贈られました。

不安もあったというものの、勇気を出して行動した4人。小さな男の子が無事に保護者の元に戻れたことを何よりも喜んでいました。

(安住菜々美さん)「その男の子が無事に帰れたことはすごくうれしかった」

(新元りんさん)「小さかったし、はだしだったからみんな心配で学校には遅れるけど親と会えてよかったなと思う」

(石井結絆さん)「最初はすごく不安だったが、交番に連れていって親と会え、うれしく思う」

(麓世羽璃さん)「当たり前のことをしただけなので(感謝状を)もらえると思わなかった」