「居場所づくり」で生まれたつながり

「パチカ」をみんなで鳴らす

そして、イベント会場では、「パチカ」という打楽器の音があちこちで聞こえました。パチカは「打楽器フェス」の出演者の一人、KAKUEIさんらがアフリカの打楽器から考案したというプラスチック製の楽器です。

「こそだて支援comono」はお弁当の宅配だけでなく、「つながる居場所」として、「服のおさがり交換会」や「フードドライブ」、そして、パチカのワークショップを定期的に開いています。ステージでのアーティストの演奏の合間には、パチカは初めてだという子供に教えたり、みんなで一緒に鳴らしたりしていました。

普段からパチカのワークショップに参加しているという家族に伺いました。

ワークショップに参加した母親
「みんなが本当につながってる、つながる市っていうことで、ボランティアスタッフとしても参加して、パチカ部としても参加して、どっちも楽しませてもらってます」

ワークショップに参加した父親
「食べたり、音楽を楽しんだりっていう一日で、リラックスして過ごせるこういうイベントでとっても素敵だなと思ってます」

普段からcomonoに関わっている人だけでなく、楽しそうなイベントのチラシがたまたま保育所にあったので、それを見て来てみたという方も大勢いました。新たに、ちいさなつながりがあちこちで生まれた一日でした。

会場には狭山市内の子育て支援情報もいろいろ

「こそだて支援comono」では、2023年7月、同じように産前産後の母親がいる家庭への弁当宅配をしている、あるいは、しようと考えている人たちでシンポジウムを開き、意見を交換しました。弁当宅配、打楽器等々、何かを通してゆるくつながって、子育てを支える。そんな試みの一つです。

(担当:TBSラジオ「人権TODAY」崎山敏也)